ひょっこりひょうたん塾とは

 岩手県大槌町は、東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けました。震災から1年以上が経過した現在、被災地各地で失われてしまった建物だけではなく、人々の生活や地域のコミュニティを復興させる取り組みも徐々に行われています。このような、町のハードとソフトによる施策は、共に必要であり、そして同時期にお互いの進捗がリンクしあいながら展開されていくのが理想であり、また行政のみならず、NPO等の市民活動団体と連係しながら進められていく、このプロセスこそがまさに今後のまちづくりに繋がると考えられます。

 そこで本事業では、創造性と多様性を兼ね備えた、未来の大槌町を担う人材を育成するために、芸術文化・コミュニティデザインという手法を活用した「塾」を運営。全国各地で活動する芸術家やコミュニティデザイナー、芸術とまちづくりの研究や実践を行う様々な方を講師として招聘し、また現地で既に活動するまちづくりの担い手たちとも連係して、様々な講座プログラムを開発・実践します。また、塾に通底するストーリーコンセプトとして、大槌町に浮かぶ蓬莱島をモデルとした人形劇「ひょっこりひょうたん島」(井上ひさし氏作)の哲学を受け継ぎ、これまでの大槌町の地域資源(産業資源、環境資源、建築資源等)をゼロベースの視点で、再発見/再認識/再考を促します。そして、将来的には「芸術文化による地域人材輩出タウンおおつち」をこの町の新たなブランドとして全国発信していくことを目指します。

主なプログラム内容

●講演会・ワークショップを通じて学びの機会とネットワーク構築 

 地域の若者が地域資源の価値化の方法や活用、情報のネットワークの構築となるようなテーマで開催


●地域の資源を可視化・発信するための冊子や電子媒体の活用

 Tatsuttoの季刊発行(3回)
 HP・FBにて情報の発信
 https://www.facebook.com/hyoutanjyuku

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